徳井さんの脱税騒動を解説。なぜ、逮捕されなかったのか?<No 863>
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徳井さんの脱税騒動
近頃、徳井さんの脱税騒動でメディアは持ちきりです。
ネットでその一報を知った私は、当日中に何らかの会見をするであろうと予測し、
実際、当日の深夜に会見されました。
理由は、その内容がひどく悪質(あるいは幼稚)だと感じたからです。
メディアを見て御存知であろうとは思いますので詳細は割愛します。
エビの天ぷら− 衣=本当のエビ ✕ 税率=エビの尻尾
逮捕されなかった理由
今回の1億3,800万という数字は、税額そのものではなく、
無申告や隠した「所得」であるということ。
実際に支払った税額は、
所得✕税率
で計算された3,700万です。
(これでも大きな金額ですが)
これを海老の天ぷらに例えると、
売上(エビの天ぷら)− 仕入や経費(エビの衣)=所得(エビそのもの)
これに税率を乗じて
所得(エビそのもの)✕税率=追徴課税(エビの尻尾)
となります。
法律ではないですが、脱税で逮捕となる境目は税額が1億円を超えるかどうかと言われています。
今回、エビそのものは1億円を超えましたが、エビの尻尾は3,700万円なので超えていません。
後は、過年度の追徴税額を遅ればせながらでも支払われているのもあるのでしょう。
これまで改善されなかった理由
「ルーズだった」とご本人は釈明されていますが。
ルーズにプラスして計画的に居直ったのかなと。
会社をつくるという知恵があるのだから、納税しなければならないことは
確実に認識されていたでしょう。
それでも、過去9年間に渡って適正に申告・納税されなかったのは、
「放置していても、いずれは国税が入って勝手に申告と税額の計算までしてくれる」
といった打算があったのではないかと推測します。
常識ある人ならば、節税なりしてもっと上手くやれたのでしょうが、
ここが幼稚であると言わざるを得ません。
汗水たらして稼いだお金ならば、少しでも節税したいと思うでしょうし、
社会的信用を失いたくなければ、きちんと申告もするでしょう。
(遅れてでも申告すれば問題ないと軽くみていたのかも)
しかし、そのあたりが世の中とズレていたのでしょう。
初回に税務署が入り、過去3年をまとめて申告し税額を払った時点で、
常識があれば、その後の申告を適切にしようと税理士と密に連絡を取ったでしょうし。
税理士のやり取りが面倒であれば、責任ある経理を雇うなりできたでしょう。
(面倒だったのでしょう)
それも改善されなかった。
最後はお金で解決できると軽く考えていたのかもしれません。
本人にとっては、仕事があること、お金を得ることのありがたみを
普通に感じていなかった「あぶく銭」という感覚があったのかもしれません。
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