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フリーランス・ひとり社長の法定調書合計表の書き方<No 1413>

yujiroyamamoto

 

 

 

Contents

ひとりだと、さらっと書いて提出しよう

独立して事業を立ち上げ、年末になると税務署から封筒が送られてきます。

なかには、年末調整の書類と法定調書合計表が同封されています。

個人で、人を雇っていなければ自分ひとりなので給料は発生しません。

法人なら、会社から自分へ支払う役員報酬がありますが、それだけなら年末調整はなんとかなるでしょう。

年末調整の控除用紙(申告書)は3つあります。

  • 扶養控除申告書
  • 基礎控除申告書 兼 配偶者控除申告書〜
  • 保険料控除申告書

これらは、事業主(会社)保存なので税務署へは提出しません。
(見られるのは税務調査のとき)

一方、税務署へ提出するのが法定調書合計表。

知っている人には今さらでしょうが、開業したてだと何をどう書けばいいのかわかりにくい書類です。

事業の規模が小さければ、書く項目はしれていますので、さらっと書いて(入力して)提出しましょう。

フリーランス・ひとり社長の法定調書合計表の書き方

法定調書合計表は、事業所に届いた用紙に記入して税務署へ送れば完了ですが、マイナンバーカードがあればネット提出することができます。

ネットで提出するには、e-taxソフトのWeb版を利用します。

Web版を利用するには、e-taxサイトの「各ソフト・コーナー」から入っていきます。

 

「e-taxソフト(Web版)を選びます。

 

事前セットアップがまだであれば、表示が出ますので、それに従ってセットアップします。

2019年(令和元年)分 確定申告。e-Tax(イータックス)を使って自分で申告するには?事前準備と決算書の作成<No 909>

2019年、e-Tax(電子申告)による確定申告の受付が1月4日から開始。確定申告書等作成コーナーを利用してネットで申告を終わらせる(事前準備と利用者情報登録)<No 665>

ログイン前は、下の欄がグレーですが、マイナンバーを使ってログインできると明るく表示されます。

 

マイナポータルアプリをインストール済みのスマートフォンで、パソコン上に表示されたQRコードを読み取ります。

マイナポータルとQRコードの使いかたについては、別の記事で書いています。

確定申告書を作成コーナーで提出したときの「控えデータ」の取り出しかた<No1395>

 

ログインできたら、真ん中にある「申告・申請・納税」を選びます。

 

「新規作成」の「操作に進む」を選びます。

 

ここで作成する帳表が表示されるので、なかほどにある「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表〜」を選びます。

 

 

あらかじめ、利用者情報が登録されていれば、このあたりは自動で入力されます。

 

年分のところに数字を入れます。

 

個人番号は、マイナンバーのことですが、今のところ、まだ強制ではないので、入れても入れなくてもどちらでも構いません。

 

独立仕立てであれば、

  1. 給料・報酬の支払いがなければ、ここはナシ
  2. ひとり社長(法人)で自分に役員報酬を150万超払っていれば「給与所得の源泉徴収票」
  3. 税理士など士業に報酬を支払っていれば「報酬、料金〜支払調書」

を作成します。

[aside type=”normal”] 年末調整をしていない場合は50万超[/aside]

その他、家賃を払ったり、不動産を売ったりしていれば、必要に応じて、支払い調書を作成します。

 

給与の源泉徴収票は、年末調整で作った源泉徴収票を見ながらそのまま記載します。

 

報酬は、源泉徴収票よりも簡素なつくりなっています。

税理士報酬であれば、

  • 区分・・・税理士報酬
  • 細目・・・決算料
  • 支払金額・・・55,000円(税込み)
  • 源泉所得税額・・・5,105円

のように記入します。

 

給料や報酬の支払いがない場合は、「次へ」を選んで合計表のみ作ります。

 

「作成」ボタンを選ぶと、合計表の作成画面に移ります。

 

法人で、自分と社員1名に給料を支払っていれば、Aの欄の左から

  1. 人員の欄に「2」人
  2. 年末調整の結果、源泉徴収税額がない人の数
  3. 支払金額に給与総額
  4. 年末調整の結果、算出された源泉徴収税額の合計額

を入力します。

Bの欄は、

  • 年末調整している役員で150万以下なら
  • 年末調整していない役員で50万以下なら

記載不要。

それ以外なら、下のように支払金額と税額を記載します。

このあたりは、源泉徴収票や支払調書を作成していたら、自動で転機されます。

 

3の報酬の欄には、税理士などの士業や源泉徴収税額が天引きされた支払いがあれば記載します。

 

合計表が完成したら、次へ進みます。

 

再確認が必要であれば、ここでもう一度チェックします。

 

最後に、マイナンバーカードを使って電子署名します。

「電子署名の付与」を選択し、

 

「カードタイプの電子証明書〜」を選びます。

 

マイナンバーカードが表示されたら「次へ」進みます。

 

ここで、「スマートフォンで読み取り」を選択します。

 

パソコン上に表示されたQRコードをスマートフォンのマイナポータルアプリを開いて読み取ります。

 

署名が完了したら、最後に送信して完了になります。

最初は手間がかかるもの

初回だと、初期設定やら何やらで、手書きしたほうが速いでしょう。

ただ、翌年以降のことを考えると、ネットで提出しておいたほうが賢明です。

次回からは、必要最低限の入力だけで済みますから。

何でも最初の一歩は時間がかかりますが、将来的な時間を考えると、最初に一手間かけておいたほうが効率的で済みます。

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