フリーランスとして独立したら「厚生年金」から「国民年金」に。不足を補うためにできること<No 596>
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雇われ時代は、ある意味守られている
雇われ時代、組織に属していれば、いろんな面で守られています。
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
- 労災保険
- 退職金
など。
(そうでない業界もありますが・・)
フリーランスとして独立すると、これらの保障がなくなる、あるいはカタチを変えることになるので、自分の状況を確認しておく必要があります。
フリーランスとして独立したらやっておきたいこと
フリーランスとして独立すると、なんでも自分でこなさなければいけません。
本業に集中したいところですが、最低限おさえておきたいところを解説します。
「厚生年金」から「国民年金」へ
雇われ時代、それなりの給料をもらっていたら、
天引きされる厚生年金もそれなりに高額です。
月給30万円だと天引きされる厚生年金は¥27,450です。
(平成30年9月現在)
雇われ時代は痛いと思いがちですが、
いざフリーランスとして独立すると非常にありがたいことだったと気づきます。
というのも、月給30万円の実際の厚生年金保険料は54,900円であって、
半分を会社(勤務先)が負担してくれていたのです。
そして、勤務期間に係る将来受け取る年金はこの54,900円を基準に算出されます。
一方、フリーランスになると国民年金に加入します。
(お住まいの市町村役場で手続きします)
国民年金は、厚生年金のように給料(所得)に応じて負担額が変わるのではなく皆一律同じ額です。
平成30年度は、月額16,340円です。
ここで、「安くなったからラッキー」なんて思っていたらいけません。
¥54,900>¥16,340と明らかなように、将来もらえる年金は減ります。
仮に、20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めると、
65歳からもらえる年金は、779,300円(平成30年4月分からの年金額)です。
(40年間、勤めではなく「フリーランス」「個人事業」の場合)
田舎で自給自足生活でもしない限り、これだけではやっていけません。
もちろん、前述のように退職時まで厚生年金であれば、
雇われ時代にかけた金額は将来の年金に加味されます。
そこで、これらの不足を補うために整備されたのがiDeCo(イデコ)です。
個人型確定拠出型年金(iDeCo)
雇われ時代の手厚い年金は「2階建て」であるのに対して、
フリーランスが加入する国民年金は「1階建て」です。
iDeCoはこの不足分を補うための制度です。
掛け金は月額5千円から始めることができます。
郵便局や金融機関の窓口でパンフレットが置かれています。
私はゆうちょ銀行のサイトからネットで申し込みました。
(ネットで完結できずに資料が送られてくるのは「ん〜」でしたが)
また、掛け金は所得控除の対象になるので節税が可能です。
10月頃になると「小規模企業共済等掛金払込証明書」というハガキが送られてきます。
そのハガキに記載されたその年に支払った金額を確定申告書に写します。
写すのは申告書2枚め(第二表)の青枠の欄です。
掛金の種類には「iDeCo」か「個人型確定拠出年金」と書きます。
長生きするつもりで
個人事業の方を見ていると、国民年金に加入されていない方をちらほら見かけます。
皆さん、「もらえるかどうかわからない」とおっしゃりますが、
私は宝くじのつもりで「もらえたらラッキー」くらいの考えでいます。
逆に、幸か不幸か長生きしたときに家族に迷惑はかけられません。
まぁ、長く働くという意味では定年のないフリーランスは適しています。
いつまで働けるかという問題はありますが・・
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