繰り下げてもらえる年金と、カットされない年金のもらい方<No 956>
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)カットされる前の誕生日ケーキ
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「年金、もらえないから払わない」
なんて言葉をたまに聞きますが私は払っています。
もらえないかもしれませんが、その確率はゼロではありません。
(日本が破綻しない限り)
一方、払わないとゼロ以外の確率はありません。
年金がもらえるのは、60歳から段階的に引き上げられて、将来的には65歳からになります。
(自分がもらう頃は70になっているかも)
60歳を超えてもらわずにいた場合、65歳になると年金事務所からハガキが届きます。
ハガキには、65歳から受け取る場合は返信する必要があり、
返信しなければ、繰り下げしたものとみなされます。
(繰り下げして欲しい国の意向が見えます)
仮に、ハガキを返信せずにいて、年金受給を繰り下げた場合どういうことが起こるのか
考えてみます。
繰り下げてもらえる年金と、カットされない年金のもらい方
年金受給を繰り下げた場合
年金受給を66歳以降に遅らせることを「繰り下げ」と言います。
1ヶ月繰り下げるごとに将来もらえる年金は0.7%ずつ増え、
上限の70歳まで繰り下げると42%増えます。
仮に、65歳で年間100万円もらる人であれば、
70歳まで繰り下げることで年間142万円もらえることになります。
繰り下げることによる損失を回収できる分岐点は12年後にやってきます。
66歳でもらいだしたら77歳11ヶ月、70歳なら81歳11ヶ月です。
42%増しは投資だと思えば悪くはありません。
ただ、そう言えるのは
- 再雇用で給料がもらえる
- 再就職先がある
- フリーランスとして収入がある
- 資産がある
- 投資による収入がある
など現役世代と変わらない収入維持を出来た場合に限ります。
再雇用や再就職先があったとしても、現役世代並の収入を維持できるのは難しいでしょうし、
資産や投資による収入があるのも一部の方に限られます。
実際、自分が何歳まで生きるかなんてわかりません。
いま100万円もらうか、5年後に142万円もらうのか。
今の生活に余裕がなければ、目の前の100万円を取りに行かざるを得ません。
また、余裕があって繰り下げしたら年金は増えますが5歳トシを取ります。
余暇を充実させるために繰り下げしたとして、
65歳に100万円でできることを、70歳に142万円でできるかどうか。
そういう事情もあってか、実際に繰り下げする人は全体の1%程度です。
在職老齢年金
働きながらもらう年金を「在職老齢年金」と言います。
在職老齢年金は一定額以上の給与収入がある場合、もらう年金額がカットされてしまいます
65歳以上だと、年金と給料の月額合計が47万円以下であれば年金額はカットされません。
47万円を超えると、超えたうちの半額が年金からカットされます。
65歳以降の収入を何とか確保したとしても、もらえる年金がカットされると相当痛いでしょう。
ただ、すべてのケースでカットされるわけではありません。
というのも、年金事務所が支払う年金をカットできるのは、
年金事務所がその人の収入を把握できる場合に限ります。
収入を把握できるのは、65歳以降も給料から厚生年金が天引きされている場合。
つまり、厚生年金が適用される職場に勤務して、かつ厚生年金の被保険者であるときに限るのです。
前者については、法人だと強制加入であり、
個人でも社員が5人以上であれば一部の業種を除いて加入義務があります。
後者については、パートタイムでも、時間と日数が共に正社員の4分の3以上であれば被保険者となります。
また、4分の3未満であっても被保険者が501人以上の事業所あるなどの要件を満たせば被保険者となります。
逆に、これらに該当せず(該当したとしても)厚生年金の被保険者となっていない場合、
年金はカットされません。
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