クラウド会計MF(マネーフォワード)で補助科目を設定したときの注意点<No 676>
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気力と能力
時代の先端をいくクラウド会計。
ネット上にある大量のデータをあっという間に取り込んでくれます。
これはこれで便利なのですが、何もかも自動でできるわけではありません。
できることが多くなった分、事前に細かな設定をしておかなければ、
後々、余計にややこしくなります。
ここで、
- 事前に設定できる気力と能力
- 事後に修正できる気力と能力
があれば良いのですが。
そうでないと、結局、従来の会計ソフトの方がマシだった、
さらに、紙の帳面の方が・・。
なんてことにもなりえます。
補助科目を設定したときの注意点
売掛金や買掛金など、相手先が複数ある科目の残高を合わせるには、補助科目をつくると便利です。
紙の帳面であれば、それぞれ「得意先元帳」「仕入先元帳」と呼ばれています。
これらを備え付けた人は、当然、これらの帳面があることを認識しています。
従来の会計ソフトも同じです。
ところが、クラウド会計だと、意識なく補助科目が出来上がってしまいます。
(freeeは補助科目の概念がない)
マネーフォワード(以下、「MF」)で作成した私の現金を見ると、
現金にこれだけの補助科目が紐ついています。
恐らく、新規のデータ連携をするときに、意識なくデフォルト設定を選んだのだと思います。
勝手に補助科目が出来上がっているのですが、当の本人はその存在を忘れています。
それでも、税理士や企業の経理担当者のように、常に試算表を見る癖のある人なら、
- 補助科目の残高がマイナス
- 「補助科目なし」に残高がある
の意味を理解して修正することは可能です。
しかし、フリーランスや個人事業主の方だと、そこまで気づくのは難しい話です。
そういった仕訳が何百、何千もあると、お客様側で修正するのも一苦労です。
かといって、税理士側でやるとなると、やるべき処理の仕方はわかっていてもその取引事態の詳細まではわかりません。
仮に税理士がやったとなると、お客様がその修正過程を知ることなく、翌年を迎えることになってしまいます。
なので、できる限り修正方法をお伝えして、大変ではありますがお客様に修正してもらうのがいいでしょう。
お客様側でも、普段から気を付けておくポイントがあります。
確認方法は、「会計帳簿」から「残高試算表」を選択する。
「補助科目なし」の表示がないか、また、残高がマイナスになっていないかチェックします。
「補助科目なし」の表示があれば、その表示をクリックすると、該当する仕訳に飛びます。
そこで補助科目を仕訳の画面で適宜決定していきます。
また、残高にマイナス表示があれば、
- 発生の仕訳が漏れている
- 他の補助が紛れ込んでいる
- 逆に他の補助に当該補助が紛れ込んでいる
可能性があるのでチェックしましょう。
クラウド会計は諸刃の剣
クラウド会計をうまく使いこなせれば、それなりに便利ではあるのですが。
勝手に出来てしまうというところが曲者です。
最初は、従来の会計ソフトをメインとして、クラウドはサブで利用する。
二年目からメインに昇格するといった使い方も検討しましょう。
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