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フリーランスが青色決算書をつくるときにやっておきたいこと<No 583>

yujiroyamamoto

Contents

その数字は何のために必要か?

フリーランスとして独立したら自分で確定申告をしなければいけません。

雇われ時代に申告する機会があったとしても、

  • 医療費控除
  • 寄付金控除
  • 住宅取得控除

などだと、決算書を作る機会はありません。

既に経理を初めていても、その数字が何のために必要なのかわからないこともあるでしょう。

そこで、フリーランスが青色決算書作るために必要な普段の経理について書いてみます。

青色決算書をつくるときにやっておきたいこと

フリーランスとして独立し確定申告をするとなったら、
まずは自分のゴールを決めておきます。

  1. 青色申告(特別控除10万円)
  2. 青色申告(特別控除65万円)
  3. 白色申告

通常、目指すべきは1の青色10万円でしょう。

65万円を目指してもいいのですが、10万円に比べてやるべきことが多く備える帳簿の数も増えます。
(とはいっても、ソフトを入れたら出来上がってしまうのですが・・)

65万円控除については過去記事で書いています。

 

月別の売上と仕入を把握する

青色は白色にはない特典を受けることができます。

そのため、白色より厳密に決算書を作らなければいけません。

その一つが月別の売上と仕入れの記載です

 

)氏名・数字は加工しています。

 

青色はこのような月別の詳細を記載しなければいけないので、
普段からの経理をキチンとしておかなければいけません。

なので、売上帳・仕入帳それぞれの帳面を購入し、

  1. 日付
  2. 相手先
  3. 内容
  4. 金額

を漏れなく記載しておきます。

そして、年明け、月ごとに集計して決算書のこの欄に転機します。

もちろん、エクセルで集計するのもいいですし、
従来の会計ソフトやクラウド会計を利用すればより速く処理できます。

ただ、従来の会計ソフトやクラウド会計だと、いきなり答えが出てきてしまいます。

基本やその過程を理解したければ、初回は手で書くことをおすすめします。

 

 

現金帳・預金帳・経費帳は必要か?

月別の売上と仕入れがわかれば、後はメインの損益計算書を作っていきます。

ここでは、やるべき「答え」を先に見ていきます。

 

 

先程の売上・仕入れのトータルを損益計算書に転機します。

  • 売上は「売上(収入)金額」の欄へ
  • 仕入れは「売上原価」にある「仕入金額(製品製造原価)」の欄へ

月別の金額が必要なのは売上と仕入れだけです。

その他の経費はトータルの数字がわかれば問題ありません。

答えがわかったら自分に合った経理の方法を見つけます。

  1. 経費帳だけをつける
  2. 現金帳・預金帳を作ってそこから転機する
  3. 従来の会計ソフト・クラウド会計を利用する

 

1、経費帳だけをつける

経費帳を購入して、それぞれのページに、

  • 消耗品費
  • 接待交際費
  • 修繕費
  • 水道光熱費

などの項目を設けます。

そして、レシートや領収書をもらったらその都度、この経費帳に記入していきます。

経理は貯めると後が大変なので、毎朝行うようにします。

毎朝の記帳が厳しいなら、次の事だけ行います。

銀行ATMに備え付けの封筒などに、「消耗品費」などと手書きしておきます。
(封筒は勘定科目の数だけ必要になります)

起床後すぐに前日にもらった領収者やレシートを財布から取り出します。

これを先程の封筒に入れるだけです。

いずれ、決算かどこかのタイミングでこれらを集計しなければならないですが、
なにもせずにいたときの「領収書ドカッ」状態はこれで多少は回避できます。

 

2、現金帳・預金帳を作ってそこから転機する

10万円控除だけなら貸借対照表を作る必要がないので、現金帳や預金帳がなくても青色決算書は出来上がります。

ただ、フリーランスとしてお金の動きを把握しておくと、経営に対する意識も変わってきます。

ドンブリ経営を回避をするためにも、現金帳や預金帳は作っておきましょう。

  1. レシート(領収書)から現金帳・預金帳に記帳
  2. 現金帳・預金帳から経費帳に転記

これだと、経費帳への転記がモレていても、現金帳や預金帳を見れば
後々いつどこの取引がモレたか確認することが出来ます。

 

3、従来の会計ソフト・クラウド会計を利用する

「経費帳?現金帳?転記?」
「いやいや、そんなんやってられへんし」

そう思ったあなたに朗報です。

会計ソフトなら一度の入力で、これらすべてを同時にしてくれます。

さらに、クラウド会計を利用すればネット上にある自身のすべてのデータを自動で取り込んでくれます。

ただ、これらのソフトは何もしないでいいわけではありません。

自身の商いに合わせた設定が必要になります。

また、クラウド会計だとそれなりのITリテラシーが必要です。

PCが苦手であれば、あえて紙に手で書く方が速いかもしれません。

経理もいろいろ、申告もいろいろ

経理は紙、会計ソフト、クラウド会計といろいろです。

また、申告も白、青(10万控除 or 65万控除)といろいろです。

大事なことは自分が求めるゴールに対しての最短距離を知ること。

そのためには多少お金がかかっても知ってるプロに聞くというのも選択肢の一つでしょう。

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