薄利多売からの脱出。限界利益を増やすためにできること<No 266>
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Contents
規模に惑わされない
売上だけを追っているビジネスは、どこかで破綻します。
あれだけ液晶で儲けたはずのシャープが国外企業の傘下となりました。
東芝もタコのように自分の手足を噛みちぎっています。
いくら大きな売上をあげていても利益がでなければ、いずれ事業はなりたたなくなります。
利益を出すためにできること
事業を継続していくためには、
安定的に利益を出す必要があります。
なかでも「稼ぐチカラ」を示す
限界利益(売上-変動費)は事業の大切な
バロメーターです。
(変動費は、売上に比例して増減する費用で、
仕入や商品の荷造り費用、運搬費など)
この限界利益を増やす方法は、
- 価格を下げて、販売数を増やす
- 価格を変えずに、販売数を増やす
- 価格を上げて、販売数はそのままにする
- 原価を下げて、販売数はそのままにする
この4つの方法があります。
値下げは誰でも出来る最も簡単な方法ですが、
それだけに、リスクは大きいです。
そこで今日は、
2の「価格を変えずに、販売数を増やす」
パターンを考えてみます。
薄利多売から脱出
薄利多売は、
- 利益は薄く
- その分、売り上げを増やす
方法です。
事業を始めて間もない頃は、
売上があがらないので、
安価な価格を設定します。
そして、売上があれば、
忙しくもなるので、
精神衛生上落ち着きます。
ただ、1日の多くの時間を仕事に費やして
いる割には、資金繰りが楽にはなりません。
なぜなのか?
いわゆる限界利益率
(売上に占める限界利益の割合)が
25%を割り込むと黒字にはならない
からです。
さらに、仕事の量が増え続けると人手が
足りなくなってきます。
そして、新たに人を雇えばその分人件費
が変動費に加算され、限界利益はさらに
減ることになります。
大手であれば多額の資金があるので、
持ちこたえることが出来ても、
もともと資金に余裕のない個人や
零細企業だと継続すること事態が
困難となります。
限界利益率24%で赤字に転落したシャープ
シャープの平成23年の売上高は
18年と比べてそれほどの変動は
ありませんでした。
しかし、限界利益率は大きく
下落しました。
平成18年3月 41%
平成23年3月 28%
平成24年3月 24%
18年以降、中国など新興国から
安価な液晶パネルが入ってきたためです。
そして、平成24年3月赤字に転落しました。
自分の稼ぐチカラを知っておく
売上や最終利益だけではなく、
限界利益・限界利益率を知って
おきます。
自分の「稼ぐチカラ」を知ること
よって次の一手が見えてきます。
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