「節税」と「お金を残す」の両立はできるのか?節税とお金の考え方
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納税思考へのプロセス
事業をやっていると、目指すゴールは人それぞれ。
・売上◯億
・貯金◯千万
・所得◯百万
正解は人によって違うので、自分が目指すべきゴールに進めばいいわけです。
とはいえ、給料とりから独立して事業をはじめたとなると、お金は欲しいでしょう。
お金が欲しいなら利益を出さなければなりませんし。
利益を出すには売上が必要です。
事業としてお金を残すことを目指すことは健全ですが、さらにもう1つ、「節税」という新たな欲求が加わります。
払った税金が何に使われているのかが明確にわかったり、自分に還元されるものだと認識できればいいのですが。
私も含めて難しいものです。
結論からいうと、「お金を残す」と「節税」の両方を完遂するのは難しいもの。
その理由を述べていきます。
「節税」と「お金を残す」の両立はできるのか?
節税とは?
節税とは、「本来、払うべき税金の額を、法に則って減らすこと」と、私は解釈しています。
ここで、いわゆる節税として考えられるものを挙げてみます。
- 生命保険
- iDeCo
- 小規模企業共済等
- 法人成り
- ふるさと納税
- 住宅ローン控除
- NISA
生命保険やiDeCo・小規模企業共済等に入れば、個人で所得控除が受けられます。
法人成りすれば、個人と法人と、自分が関与できる人格が2つになるので、この2者間の取引を通じて節税効果があります。
ふるさと納税は、住民税の税額控除、住宅ローン控除は、所得税の税額控除で、税金そのものをダイレクトで減らす効果があります。
NISAは、本来、売買益に2割かかる税金を無税にすることができます。
どれも、税金を安くする効果があるのですが、当然、お金は出ていきます。
節税するとお金が出ていく
上に挙げた節税対策は、税金を安くする効果はありますが、どれもお金が出ていきます。
特に、住宅ローンなんて、何千万単位でお金が出ていきます。
毎月の返済額はそうでなくても、結果的に、借りたお金+利息を数十年に渡って払い続けます。
いい悪いは別にして、節税するとお金が出ていくことを覚えておきましょう。
大事なことは、節税対策うんぬんよりも、本当に必要なものかどうか?
節税できるから契約するのではなく、「節税抜きにして本当に必要なものを取り入れた結果、節税が付いてくる」ぐらいでいいでしょう。
節税対策ばかりやってると、「税金は安くなってもお金が残ってない」なんてことになるからです。
言ってみれば、相続対策しすぎて親にお金が残らないのと同じでしょう。
税金払ってお金を残す
結論から言うと、税金払ったほうがお金は残ります。
決算・申告間際になって、税金でるから経費追加したら、税金は安くなりますがお金は残りません。
経費に使ったお金と同じだけ税金が安くなればいいですが、税金は利益に税率を乗じて計算するので、良くて3割、税率の低い人なら、それ以下の効果しかありません。
将来的に必要になる、本当に必要なものならいいですが、「税金減らすため」なら税金払ってお金を残しておいたほうが健全です。
法人であれば自分に給料を払えるので、自分の生活費を確保できますが、個人事業であれば給料とれないので、事業で利益が出なければ、自分の生活費を捻出することはできません。
これをわかっていれば、「税金払いたくないから赤字にする」なんてことは考えないでしょう。
大事なことは利益を出して税金を払うこと。
そこで残ったお金を事業上の設備に回すか、人件費に使うか、新たな一手に使うか。
稼いだ利益を使ったら、今は楽しいですが、未来の楽しいが残りません。
節税は、ほどほどに
節税したいのもわかりますし、お金を残したいのもわかります。
節税は、やり過ぎて、いいとこ取りしちゃうと、法律上、グレーゾーンから黒へ近づくことになります。
いいとこ取りしなくても、やり過ぎたらお金は残りません。
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