法人成りするならExcelで数字を並べてみる。法人成りのタイミング<No 1286>

)法人成りのイメージ

法人成りのタイミング

フリーランスとして独立し売上が安定してくると、次に考えるのが法人成りでしょう。

フリーランスは個人に分類され所得税がかかります。

所得税の税率は一定ではなく、所得が上がればそれに応じて税率も高くなります。

所得税率・・・5%〜45%(控除あり)

これに住民税や事業税も加わるので、45%の税率だと稼いだお金の半分以上が税金で飛んでいくことに。

その点、法人成りすると、税額が一定になるので、これを見越して法人にするケースがあります。

節税効果以外にも、

  • 対外的な信用が得られる
  • 社会保険に加入できる
  • 給料(役員報酬)がとれる

といったことで法人成りすることもあるでしょう。

では、どのタイミングで法人成りすれば良いのか?

一般的には、所得が800万円を超えたら法人成りした方がメリットがあると言われています。

これも間違いではありませんが、もう少し早いタイミングでもいいかなと。

  • 会社にしたい
  • 会社じゃないと取引してもらえない

のならそのときがタイミングでしょう。

とはいえ、法人成りの前後で税額がどう変わるのかは知っておきたいところです。

そのあたりについて書いてみます。

法人成りするなら、Excelで数字を並べてみる

法人成りにかかる費用

法人をつくりにはお金がかかります。

  • 定款認証代 52,000円
  • 収入印紙代 40,000円(電子定款なら0円)
  • 登記簿謄本 2,000円程度(1通250円✕8枚)
  • 登録免許税 150,000円(株式会社の場合。合同会社なら6万円)
  • 印鑑証明書 450円✕3通

会社設立freeeで定款の認証。自分で会社をつくってみる<No 120>

会社設立freeeで登記書類の作成。自分で会社をつくってみる<No 131>

法人成りにかかる費用、株式会社なら20万円から30万円。

自分でやるなら20万、プロに依頼するなら手数料が加算されます。

これらは、法人をつくったときにかかる費用。

大事なのは、設立してからのランニングコスト。

特に税金についてはある程度、明確にしておきたいところです。

決算の試算

決算の試算は、特別なソフトがなくてもExcelがあればできます。

まずは、過去3年程度、決算書の数字をExcelにならべていきます。

この例だと、2020年の利益が700万を超えているので、法人成りを考えていく必要があるでしょう。

次に現在進行中の2021年の決算(緑色)を予測します。

現時点が7月なら、6月末までの数字は確定している数字を入れ、7月以降は予測した数値で求めます。

とりあえず、7月以降の数字は前年と同じ数字でもいいでしょう。

2021年はさらに利益(989万)が増えているので法人成りのタイミングとも言えます。

仮に、2022年から法人にした場合、同じ数字で役員報酬を入れて試算します。

役員報酬900万だと89万の黒字、1,200万だと210万の赤字です。

赤字だと役員報酬の経費が無駄になり、報酬に対する所得税が上がるばかりなので、900万が妥当でしょう。

とはいえ、900万だと所得税はそれなり高額になります。

税額の試算

税金は、個人だと所得税だけではありません。

  • 所得税(5%〜45%)
  • 個人住民税(課税所得の10%程度)
  • 個人事業税(課税所得ー290万の5%)
  • 消費税

がかかってきます。

法人だと、

※ ベースとなる所得は、前述した決算の数値とは異なります。

こうした数値をExcelシートに落とし込み、並べてみます。

さらに、消費税は法人成りで2年飛びますが、3年目からかかるので、これも加味した数字を把握しておきましょう。

オレンジ色の試算(法人)だと、法人成りする前(緑色・個人)とトータル税額は変わりません。

青色の試算(法人)だと、法人成りする前に比べて90万ほど節税できることがわかります。

このグラフは、今日の記事を書くために、自分でつくりました。

既成ソフトではないので1円単位で正確な数値ではありませんが、ざっくりでも試算してみることが大事でしょう。

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